M5Stack社の製品にまつわる新情報を月単位にまとめてお届けするコーナーです。
2020年6月は次の製品の販売が始まりました。
ATOMシリーズでスピーカーとマイクが内蔵されたモデル。 |
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ATOMシリーズ向けに設計された、簡単なプロトタイプを開発するのに便利なキット。 |
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M5Stack用環境センサユニット ver.2(ENV II) 温度/湿度/気圧が測定できる環境センサ。 |
ATOM Echo は6月の号外 で紹介したので、今月はATOMICプロトキットとM5Stack用環境センサユニット ver.2(ENV II)を紹介します。
ATOMICプロトキットは黒いシールの貼られたケースに入っていて、中には次のものが含まれています。
ATOMシリーズは基板上の4Pと5Pのピンで接続します。ケースの大きさは47 x 34 x 18 mmで、下の写真(右)のように長さ、幅はM5StickCとほぼ同じです。
ATOMICプロトキットにはATOM Matrixは含まれていません
試作用基板には60ホール以上のエリアがあり、はんだ付けが必要ですが、簡単な回路が作れます。 オレンジ色の4Pコネクタは配線をネジ止めできるようになっていて、外部にセンサをつけたり、別の機器と接続するときに便利です。
キットの裏面には取り付け穴、LEGOとの接続、ネジ穴があり、プロトタイプ開発キットとはいえ、設置のこともよく考えられた設計になっています。
M5Stack用環境センサユニットは以前からありましたが、搭載されていた温湿度センサDHT12が製造中止になったため、その後継品として登場したのが「ENV II」です。 温湿度センサがSHT30というセンサに変わりました。気圧センサは新旧ともBMP280というセンサが使われています。
「ENV II」の方が温度の測定範囲が広くなっています。
「M5Stack用環境センサユニット ver.2(ENV II)」にアクセスするために、ArduinoのライブラリとUI Flowのブロックが用意されています。
UI Flowは最新版のV1.5.4はENV IIに対応しています。UI Flowの準備や使い方はM5Stackカフェ「LEDを点滅させる」をご覧ください。
UI Flow( https://flow.m5stack.com/ )画面左のUnitの選択ボタン「+」をクリックすると、ENVユニットの右にENV IIが現れます。
ENV IIを選択すると、画面中央の「Units」メニューに「環境」が追加され、そこをクリックすると温度、湿度、気圧を取得するブロックが現れます。
次のようなプログラムでENV IIユニットから60秒ごとに温度、湿度、気圧を読み取ってLCD画面に表示できます。
原稿執筆時点の最新版M5Stackライブラリ(0.3.0)のスケッチ例には、ENV IIの例はまだ含まれていませんが、Githubにはサンプル・プログラムが公開されています。
https://github.com/m5stack/M5-ProductExampleCodes/tree/master/Unit/ENVII/Arduino/ENVII
このURLにある ENVII.ino
、 Adafruit_Sensor.h
、 SHT3X.cpp
、 SHT3X.h
の4つのファイルをダウンロードして、Arduino IDEで ENVII.ino
を開くと、サンプルプログラムが見られます。
執筆日:2020年7月21日