NVIDIA JetsonデバイスでLumeoを使用する
NVIDIA JetsonデバイスでLumeoを使用する
Lumeoはコードを使用しない動画分析プラットフォームです。用途に即した動画分析やマシンビジョン事例の設計/配備/監視を素早く行うことができます。
本Wikiでは、NVIDIA JetsonプラットフォームにLumeoをインストールし、ゲートウェイとしてセットアップする方法を説明します。パイプラインの実行や、Streams、同一ネットワーク上の複数のIPカメラ、外付けのUSBカメラなどによる処理が可能です。
対応ハードウェア
Lumeoは以下のプラットフォームに対応しています。
- NVIDIA Jetson
- NVIDIA GOUを搭載したx86サーバ
- AWS、GCP、Azureなどに内蔵されたGPUインスタンス
上記のうち、本WikiではNVIDIA Jetsonプラットフォーム上でのLumeoの使用についてのみ説明します。
システム要件
- SDKコンポーネントがインストールされたNVIDIA JetPackで動作するNVIDIA Jetsonデバイスで、インターネット接続が可能なもの
本WikiではJetPack 5.1で動作するreComputer J4012で検証を行なっています。 - Windows、LinuxおよびMacをインストールしたホストPCで、インターネット接続が可能なもの
Lumeoアカウントの作成
- Step 1 : リンク先のフォームにeメールアドレスとパスワードを入力し、I accept the Lumeo Terms of Service and Acceptable Use Policyにチェックを入れてSign Upをクリックします。
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Step 2 : アカウントの作成が完了したら、先ほど入力したeメールアドレスとパスワードを使用してリンクからアカウントにログインします。
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Step 3 : organization nameとworkspace nameを入力してStart Using Lumeoをクリックします。
以下のようなLumeoコンソールが表示されます。
NVIDIA JetsonにLumeo Gatewayをインストールする
- Step 1 : Jetsonデバイスからインストーラスクリプトを実行します。
bash <(wget -qO- https://link.lumeo.com/setup)
インストーラに表示されるメッセージから用途に合わせた選択肢を選んで実行します。全てデフォルトを選択してもOKです。
以下のように表示されたら、インストールは正常に完了しています。
- Step 2 : Enter the command:と表示されたらinstallと入力し、ゲートウェイが含まれているコンテナをインストールします。
Enter the command:
Install
注 : 無料のLumeoアカウントではひとつのゲートウェイしか設定できません。Jetsonデバイス用のゲートウェイを設定するには、まずLumeoをインストールしたときに自動で作成されているデフォルトのクラウドゲートウェイを削除する必要があります。プリインストールのクラウドゲートウェイに入り、Deleteをクリックしてゲートウェイを削除してください。
- Step 3 : メッセージが表示されたらコンテナ名を入力し、Lumeoアカウントにログインします。
- Step 4 : コンテナのインストールが完了したらlistと入力して、インストールされたコンテナの一覧を表示します。
- Step 5 : exitと入力してスクリプトを実行します。
NVIDIA JetsonデバイスへのLumeo Gatewayのインストールが完了しました。LumeoコンソールからGatewayメニューに進むと、新たに作成されたJetson用ゲートウェイを確認できます。
- Step 6 : Gatewayをクリックすると詳細を確認できます。
ゲートウェイにカメラを追加する
Jetsonデバイス上でセットアップしたゲートウェイにカメラを追加します。
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Step 1 : JetsonデバイスのUSBポートにUSBカメラを接続するか、Jetsonデバイスと同一のネットワークにONVIFカメラを接続します。
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Step 2 : 先ほどセットアップしたGatewayに入り、Add Cameraをクリックします。
- Step 3 : 接続されているすべてのUSBカメラとONVIFカメラが自動で認識されます。目的のカメラの横に表示されている Link をクリックして、ゲートウェイにカメラを追加します。
カメラが認識されない場合はDiscoverをクリックして再度自動接続を試みてください。それでも認識されない場合には、+ Manually add camerasをクリックし、手動で設定を行います。
- Step 4 : Camera nameと、必要に応じてユーザー名やパスワードを入力し、Connect cameraをクリックします。
カメラが接続されました。
- Step 5 : 接続されたカメラをクリックすると、以下のようなプレビューが表示されます。
- Step 6 : RTSPもしくはHTTPストリームを追加したい場合には、Deploy > Streamsと進み、Add input streamをクリックして設定を行います。
人物検知パイプラインを構築する
Lumeoにはすぐに使い始められるさまざまなパイプラインやモデルが用意されています。この節では、Lumeoを使用して簡単な人物検知モデルを作成します。
- Step 1 : Design > SolutionsからBasics – Detect Objectを選択します。
カスタマイズや機能の追加が可能なブロック式のテンプレートが表示されます。ここから用途に合わせたブロックの追加や編集、削除が行えます。
- Step 2 : このテンプレートにはデフォルトで人物検知、オブジェクトの追尾、ビデオのエンコード、WebRTC経由でのストリームのモデルがロードされています。すべてのブロックを保ったままDeployをクリックします。
- Step 3 : Select GatewayからJetsonで設定したゲートウェイと上で設定したカメラを選択し、Deployをクリックすると、Jetsonデバイスにアップロードが開始されます。
アップロードが成功すると、以下のように緑色でRunningと表示されます。
- Step 4 : Playボタンを押すとWebRTC経由でストリームを確認できます。
その他
詳細で分かりやすいドキュメントがLumeoからも提供されています。詳細はこちらもご覧ください。
テクニカルサポートと製品に関するフォーラム
ご購入いただいた製品をスムーズにお使いいただけるよう、Seeedでは様々なサポートを提供しています。ご希望に合わせてコンタクトの方法をお選びください。
出典 : Seeed Studio資料 Wiki - Edge Computing https://wiki.seeedstudio.com/Lumeo-Jetson-Getting-Started/
*このガイドはSeeed Studioの許可を得て、スイッチサイエンスが翻訳しています。