DepthAIを使うための最初のステップ

このガイドでは、OAKカメラとDepthAIライブラリを使った最初のステップを説明します。

  1. DepthAIのインストール

  2. デバイスのセットアップ(OAKカメラとホストコンピュータの接続)

  3. DepthAI の実行(PythonベースのGUIアプリケーションのデモ)

  4. 次のステップ (使用例、デモ、APIドキュメント)

DepthAIをインストールする

  1. Macの場合 ターミナルで以下のスクリプトを実行してください。
bash -c "$(curl -fL https://docs.luxonis.com/install_depthai.sh)"~

問題が発生した場合は、このドキュメントを参照してください。

  1. Windowsの場合 Windows10/11のユーザーは、Windowsインストーラを使用してDepthAIをインストールできます。インストーラーが終了したら、アプリケーションのリストからDepthAIアプリケーションを直接実行し、DepthAIデモを実行することができます。このチュートリアルのセットアップセクション(インストーラーがすべてのセットアップを行うため)をスキップして、直接デフォルトの実行に進むこともできます。

  2. Linuxの場合 ターミナルで以下のスクリプトを実行してください。

sudo wget -qO- https://docs.luxonis.com/install_depthai.sh | bash

問題が発生した場合は、このドキュメントを参照してください。

※インストーラの使用を避け、依存関係、要件、DepthAIを手動でインストールしたい場合は、DepthAIの手動インストールを参照してください。

デバイスをセットアップする

次にデバイスをセットアップします。OAKカメラは接続方法によって、イーサネット経由(OAK PoEカメラ)とUSB経由(その他)の2つのカテゴリーに分けられます。

  1. OAK PoEカメラ OAK PoEデバイスを使用する場合は、まずデバイスをPoEスイッチまたはPoEインジェクターに接続する必要があります。詳細なチュートリアルについては、OAK PoEデバイスを使い始めるを参照してください。

  2. OAK USBカメラ OAKにUSBケーブルが付属している場合は、それを使用してOAKカメラをコンピュータに接続することをお勧めします。

注意:USB3ケーブルを必ず使用してください。USB3ケーブルを使用できない場合は、こちらを参照してください。

usb

上の写真のように、USB3ケーブルは、USB-CケーブルのUSB-Aコネクタの内側が青く着色されています。青くない場合はUSB2充電ケーブルの可能性があります。

デバイスがホスト(PC、Raspberry Pi、またはその他のコンピュータ)のUSB3ポートに直接、または電源付きUSBハブを介して接続されていることを確認してください。

初期動作(デモ)

インストールが終了すると、自動的にDepthAIデモスクリプトが実行されます。以下のコマンドで手動で実行することもできます。

$ python3 depthai_demo.py

このコマンドが実行されると、デフォルトのMobileNet-SSDモデル(高速に物体物体検知を行うAIモデル)がコンパイルされダウンロードされます。OAKカメラが設定され、デバイスのRGBカメラからスケールが変更されたプレビューを含むデフォルトのcolorプレビューが表示されます。

プレビューの変更

デバイスから他のプレビューを見るには、GUIの左上セクションに表示されているプレビュースイッチャーを使用します。

preview

利用可能なプレビュー

名称 詳細 制限
color カラーカメラからのプレビューを表示します なし
nnInput 右モノラルカメラからのプレビューを表示します AIモデルが動作していない場合は無効
left 左モノラルカメラからのプレビューを表示します ステレオが必要
right 右モノラルカメラからのプレビューを表示します ステレオが必要
depth DepthRawプレビューとJETカラーから計算された視差マップを表示します。奥行きの視覚化に最適です。 ステレオが必要
depthRaw 深度マップの生データを表示します。深度ベースの計算に最適です。 ステレオが必要
disparity デバイス上で生成された視差マップを表示します。 ステレオが必要
disparityColor デバイス上で生成された視差マップをJETカラーで表示します。depthプレビューと同じように、デバイス上で生成されます。 ステレオが必要
rectifiedLeft 左カメラ画像のレクティフィケーションを行います。 ステレオが必要
rectifiedRight 右カメラ画像のレクティフィケーションを行います。 ステレオが必要

デフォルトモデル

デモが実行されている間、検出結果を見ることができます。もしあなたがカメラの前に立っていたら、かなり高い確率であなたが人として検出されるはずです。

デフォルトで使用されているモデルは、PASCAL 2007 VOCクラスで学習されたMobileNetv2 SSDオブジェクト検出器です。

検出対象は以下のものです。

  • 人物:人
  • 動物:鳥、猫、牛、犬、馬、羊
  • 乗り物:飛行機、自転車、ボート、バス、車、バイク、電車
  • 屋内:ボトル、椅子、ダイニングテーブル、鉢植え、ソファ、テレビやモニター

ボトルやリンゴなど、さまざまな物体を検知してみましょう。

apple

DepthAIデモについては、DepthAIデモに関する追加ドキュメントを参照してください。

次のステップ

これまでのセクションでは、DepthAIの基本的な機能を確認する方法を学びました。ここから、DepthAIの世界をさらに探求することができます。

  • 使用例

DepthAIで特定の問題を解決するアプリケーションの使用例(翻訳済み)をご覧ください。

  • コーディングを始める

APIセクションのhello worldチュートリアル(翻訳済み)で、APIをステップバイステップで紹介しています。

  • カスタムモデルを構築してOAKに実装する

すぐに使えるColabノートブックについてはカスタムトレーニングページをご覧ください。

  • OAKデバイス用に開発されたアプリ

luxonis/depthai-experimentsリポジトリを参照してください。

  • Depthai APIライブラリリポジトリ

depthai APIライブラリのPythonバインディング、コードサンプル、様々なユーティリティプログラムを含むluxonis/depthai-pythonリポジトリを参照してください。

質問がありますか? 技術サポートやその他の質問については、ディスカッションフォーラムへどうぞ。


出典 : Luxonisの資料 - First steps with DepthAI

https://docs.luxonis.com/en/latest/pages/tutorials/first_steps/

*このガイドはLuxonis社の許可を得て、スイッチサイエンスが翻訳しています。


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