Raspberry Pi OSのインストール
3. Raspberry Pi OSのインストール
Raspberry Piを使うにはOSのインストールが必要です。キット版のRaspberry Pi 400にはOSをインストールしたmicro SDカードが入っているので必要ありませんが、カードがセットに入っていないモデルの場合は使い始めるのに準備が必要です。この章ではRaspberry Pi OSのインストール方法をご説明します。
Raspberry Pi財団では、micro SDカードへのOSのインストールにRaspberry Pi Imagerの使用をおすすめしています。インストールにはmicro SDカードリーダーのついた別のコンピュータが必要です。
注意
- インストールの前にページ下部の「Raspberry Piで使えるSDカード」の項目を確認してください。
- NOOBS(New Out Of the Box Software)は、以前はRaspberry PiコンピュータのためのSDカードベースのインストーラーとして使われていましたが、現在Raspberry Pi財団ではNOOBSの使用をサポートしていません。Raspberry Pi Imagerをお使いください。
Raspberry Pi Imagerを使う
Raspberry Pi ImagerはRaspberry Pi財団が開発したSDカード書き込みツールです。Mac OS、Ubuntu 18.04、Windowsで使えます。必要なデータを自動でダウンロードしてSDカードにインストールしてくれるので、一番簡単にセットアップできる方法です。
最新のバージョンのRaspberry Pi Imagerをダウンロードしてコンピュータにインストールしてください。既に持っているRaspberry PiでRaspberry Pi Imagerを使いたい場合は、ターミナルでsudo apt install rpi-imagerと入力することでインストールできます。
次に、micro SDカードをSDカードリーダーに差し込んでコンピュータにつなぎます。
Raspberry Pi Imagerを開いて、リストからインストールしたいOSを選びます。
OSを書き込みたいSDカードを選びます。
選んだ項目を確認してWRITEボタンをクリックすると、カードへのデータの書き込みが始まります。
注意
Windows 10でフォルダアクセスがオンになっている場合、Raspberry Pi Imagerを使ってSDカードの書き込みをするには、Raspberry Pi Imagerにアクセスを許可する必要があります。許可しないで続行してしまうと書き込みが失敗し、「Failed to Write」エラーが出てしまいます。
*どのOSが一番よくダウンロードされているかはこちらのページで確認できます。
書き込みが終わったらmicro SDカードをRaspberry Pi 400に差し込んで電源を入れてください。Raspberry Pi OSをお使いで手動でのログインが必要な場合は、デフォルトのユーザーネームはpi、パスワードはraspberry、デフォルトのキーボード配列はUK版になっています。
Raspberry Piを安全にお使いいただくために、パスワードはデフォルトのパスワードからすぐに変更することをおすすめします。
Raspberry Piで使えるSDカード
ごく初期のモデルを除き、Raspberry Piコンピュータではmicro SDカードを使います。
容量
Raspberry Pi OSの使用には8 GB以上のmicro SDカードをおすすめします。Lite版のRaspberry Pi OSには4 GBのカードが使用できます。
その他のOSには別の要件があります。例えばLibreELECはもっと小さな容量のカードでも動きます。カード容量の要件はOSの提供元でご確認ください。
トラブルシューティング
お使いのSDカードに問題がある場合は、
- 本物のSDカードを使う。ニセモノのSDカードを買ってしまうのを防ぐには、いつもきちんとした販売者から購入するのが一番です。
- 質の良い電源を使う。Raspberry Pi公式製品がおすすめです。
- 電源に使われているケーブルが問題を引き起こしている場合もあります。USB電源ケーブルの中の線の抵抗が原因かもしれません。価格を抑えるために少ししか銅を含んでいないUSBケーブルは、ケーブル内で電圧の低下を起こしている可能性があります。
- Raspberry Piの電源を落とす前にOSを正しい方法でシャットダウンしてください。
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